【住まらぼ】心理的瑕疵物件に住んだ人の「本当にあった怖い話」実体験エピソード①「最上階の歩行音」

「お部屋探しのコツ」

※この記事は、以前当店で相談に乗った元入居者Kさん(仮名)から直接聞いたお話をもとに再構成した日記・体験手記です。

不動産屋を長年やっていると、たまに「あ、ここは本当にヤバい物件だな」と鳥肌が立つような相談が持ち込まれます。今回は、ネットのポータルサイトでたまたま見つけた『格安の最上階物件』に入居してしまった、大学生Kさんの忘れたくても忘れられない生々しい体験談をお話しします。

Kさんが上京してきたのは今から数年前のこと。大学のキャンパスから電車で数駅、家賃相場はどう考えても7万円前後のエリアでした。

仕送りが少なくて生活費を切り詰めたかったKさんは、ネットで『家賃3万円・敷礼0』という信じられない物件を見つけます。築20年くらいのマンションで、部屋は最上階の4階・角部屋。備考欄には小さく「告知事項あり」と書いてありました。

不動産屋に行くと「前の住人さんが室内で亡くなられてて、特殊清掃とリフォームが終わった部屋なんですよ」とあっさり言われたそうです。
当時のKさんは「室内が綺麗になってて、霊とか信じないタイプだし別にいっか。それに最上階なら上からの足音の騒音も無いし最高じゃん」と、特に何も深く考えずに契約してしまいました。これがすべての間違いでした。

2. 引っ越して1週間。深夜2時00分になると響くペタペタという音

最初は本当に快適だったそうです。日当たりもいいし、部屋もクロスの張り替えがされていて清潔そのもの。

異変が始まったのは、住み始めて8日目の夜でした。
ふと目が覚めて枕元の時計を見ると、深夜の2時ちょうど。その瞬間、頭上の天井から音がしたんです。

『……ペタ、……ペタ、……ペタ』

まるで、湿った裸足でベニヤ板の上を歩いているような、重たい足音でした。
最初は「え、屋根裏に野良猫かハクビシンでも入ったのかな?」と思ったらしいんですが、足音の聞き心地があきらかに動物じゃない。一定の歩幅で、玄関の方からゆっくり部屋の奥へ歩いてきて、Kさんが寝ている布団の真上で『ピタッ』と止まるんです。

そこでKさんは血の気が引きました。
自分の部屋は、このマンションの「最上階」。天井の上には人が歩ける屋根裏スペースなんて無くて、すぐ陸屋根(コンクリートの屋上)があるだけなんです。

3. 大雨の夜、金縛りと耳元で聞こえた男の声

それからというもの、毎晩深夜2時になると必ず足音がして、布団の上で止まる日が続きました。怯えながらも「気のせいだ」と思い込もうとしていたKさんですが、住んで1ヶ月が経った大雨の夜に、耐えられない限界が来ます。

その夜も2時にパッと目が覚めたんですが、身体が指一本動かない。生まれて初めての金縛りでした。
冷房も入れていないのに、部屋の温度がスーッと下がっていって、吐く息が白くなるのがわかるくらい冷え込んできたそうです。

天井で響いていた『ペタ……ペタ……』という音が、壁をずり落ちるように下がってきて、床に着地した音がしました。
足音がゆっくり布団の横まで歩いてきて、動けないKさんの耳元に顔を寄せてくる気配がした。そして、湿った低い声で、はっきりとこう囁かれたそうです。

『……みーつーけーた……』

必死でパニックになりながら声を張り上げて、なんとか金縛りを解いて跳ね起きたKさん。
目を開けた瞬間、枕元のすぐ横に、作業着を着た男が背中を向けた状態で立っていたそうです。
その男が、首だけをギチギチと音を立てながら後ろに振り向こうとした瞬間、Kさんは財布とスマホだけ掴んで、裸足のまま部屋を飛び出しました。

4. 後から知った、あの部屋で起きた本当の事件

その後、二度と部屋には戻れず、友人宅に転がり込んだKさん。

荷物の回収を業者に頼むついでに、近所の交番や近くの商店街のおっちゃんに探りを入れて聞いてみたところ、あの部屋の本当の事件内容がわかりました。

不動産屋は「亡くなられた」としか言っていませんでしたが、実際は以前住んでいた作業員の男が部屋の中で悲惨な自死を遂げていたんです。しかも真夏に誰にも気づかれず、1ヶ月以上放置されていたとのこと。
体液が床下にまで染み込んで、当時相当な騒ぎになったそうです。

不動産屋の説明は嘘では無かったけれど、契約させるために「亡くなった」という一番軽い表現にぼかしていただけだったんですね。Kさんは違約金を払ってでもと、速攻でその部屋を退去しました。

💬 元不動産屋として伝えたいこと

今回のお話を聞いて僕が改めて実感したのは、「相場より半額近く安い物件には、絶対に相応のヤバい理由がある」ということです。

普通の孤独死(すぐ発見されたケース)なら、家賃の値下げって1〜2割程度が相場なんですよ。それが7万円→3万円みたいに半額以下まで暴落している時は、単なる病死ではなく、凄惨な事件だったり過去に何人も短期退去しているワケあり物件の可能性が非常に高いです。

不動産屋で「告知事項あり」と言われたら、言葉の綾に騙されず、「どういう亡くなり方だったのか」「発見までにどれくらいかかったのか」をちゃんと書面で確認するようにしてくださいね。

「この格安物件、もしかして事故物件…?」と不安な方へ

住まらぼ公式LINEでは、気になる物件の事故履歴や告知事項の有無を前もってお調べしています。「知らずにヤバい部屋に住みたくない」「安全でコスパの良い部屋を探したい」という方は、気軽にLINEで聞いてくださいね。

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上野 幸喜(うえの こうき)/ 住まらぼ

大阪で賃貸営業をやって10年目。お部屋探しのリアルな裏側や、現場で実際にあった体験談をブログで発信しています。

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